日本国内における銃砲の購入・所持は厳しく制限されていますが、条件を満たしている方であれば、最短で半年ほどの期間で許可を取得することが可能です。
前提条件
- 装薬銃の場合は満20歳以上(空気銃の場合は満18歳以上)であること ※1
- 自己破産をしていないこと
- 各種精神障害やてんかんを患っていないこと
- アルコールや薬物の中毒者でないこと
- 禁錮刑以上の刑に処せられた者の場合、刑の執行を終えてから5年以上経過していること
- その他
※1日本体育協会加盟地方団体(各ライフル協会など)からの推薦がある場合に限って空気銃は14歳から、猟銃等については18歳から所持することが可能です。
所持までの主な流れ
空気銃の所持については、
- 猟銃等講習会受講(初心者講習会)
- 銃申請
の流れになります。
猟銃等の所持(散弾銃など)については、
- 猟銃等講習会受講(初心者講習会)
- 技能講習受講(散弾銃射撃)
- 銃申請
の流れになります。
1. 猟銃等講習会 (初心者講習)
毎月、各会場にて講習を行っています。前半は講義形式、後半はマーク式の試験となります。
試験の開催は平日が大半ですので、土日休の方はお仕事の調整を考える必要があるかもしれません。
弾の射程距離や関連する法律など、暗記すべき項目が比較的多いので心配という方は事前にテキストや問題集を購入の上で受けられると良いでしょう。
初心者講習修了後、証明書(3か月有効)が発行されます。
必要なもの
- 受講料¥6800-(神奈川県収入証紙 交通安全協会で販売しています。)
- 猟銃等講習受講申込書ー1通
- 写真ー1枚(縦3.0cm 横2.4cm 運転免許証サイズ)
申請方法
必要なものを揃えて、管轄の警察署(生活安全課)で申請できます。
2. 教習資格認定の申請
初心者講習に合格したら、最寄りの警察署の生活安全課にて教習資格認定の申請を行いましょう。
教習資格認定が発行されると射撃場で実際に散弾銃を使った射撃教習が行われますので、警察にて事前の審査が行われます。
次の教習射撃で必要になりますので、同時に火薬類譲受証の発行も行いましょう。
必要なもの
- 申請手数料¥8900-(神奈川県収入証紙 交通安全協会で販売しています。)
- 教習資格認定申請書ー1通
- 同居親族書
- 経歴書
- 診断書(心療内科や精神科にて記入してもらいます)
- 写真ー2枚(縦3.0cm 横2.4cm 運転免許証サイズ)
- 身分証明書 (運転免許証等ではなく、市町村役所等で発行される自己破産をしていないことを証明する書類です)
- 住民票の写し (本籍地の記載のあるもの、同じく市町村役所等で発行可能です)
- 講習終了証明書
申請方法
必要なものを揃えて、管轄の警察署(生活安全課)で申請できます。
3. 教習射撃
教習資格認定を受けると、実際に射撃場で教習射撃を申し込むことが出来るようになります。
神奈川県では、大井射撃場と伊勢原射撃場のいずれかで受講することになるでしょう。
必要なもの
- 教習資格認定証
- 火薬類譲受証 (教習資格認定証と同時に警察署にて発行してもらえます)
- 筆記用具
- 費用 (射撃場次第)
申請方法
各射撃場のホームページにて、教習射撃の日程が公開されていますので射撃場に直接申し込みを行ってください。金額も開催日程も射撃場によって異なります。
必要なもの
- 受講料¥12300-(神奈川県収入証紙 価格が異なる場合があります。)
- 猟銃等講習受講申込書ー1通
- 写真ー1枚(縦3.0cm 横2.4cm 運転免許証サイズです。ライカ版ではなくなりました。)
申請方法
必要なものを揃えて、管轄の警察署(生活安全課)で申請できます。
所持許可の申請
教習射撃が終わったらいよいよ所持許可の申請です。
実際の銃砲店に行き、購入する銃を探します。申請をする際には必ずガンロッカー等の設備が必要になりますので、そちらも購入を勧めます。
申請方法
管轄の警察署(生活安全課)にて申請できます。
必要なもの
- 銃砲所持許可申請書
- 経歴書
- 同居親族書(同居の場合)
- 診断書
- 譲渡等承諾書(銃砲店もしくは、譲渡人が作成します。)
- 初心者講習修了証明書
- 写真2枚(運転免許証サイズ)
- 戸籍抄本
- 身分証明書
- 住民票の写し
必要な書類・手続きが多いため、最寄りの銃砲店か、管轄の警察署に問い合わせながら進めることをお勧めします。
参考
https://www.police.pref.kanagawa.jp/mes/mesd0004.htm
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